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キミとボクの距離のnaitのレビュー・感想・評価

キミとボクの距離(2016年製作の映画)
4.5
この年末にこんなクッソどストライクな作品に突き刺さるとはね。
海外では2017年2月劇場公開されてコケちゃったみたいですが、オレにはな何故かはわからない!

『キミとボクとの距離』
原題「The Space Between Us」
ある意味直訳なんだけど、この微妙なニュアンスの差が本作を象徴してる。

火星で生まれた少年が地球にいる父親を探し、地球唯一の知り合いであるチャット相手の女の子と一緒に旅に出る。

宇宙ものであり、ボーイ・ミーツ・ガールものであり、未知の世界に飛び込む冒険譚でもあり、生きること、何の為に生きるのかという根源的な問いすら投げかけてくる、とんでもない話でした。

所々ズサンさは見えるんだけど、ピーター・チェルソム監督(彼の作品は大体好き)のどこか暖かい、人間の良いところを信じてる視点が本作も心地良かった。

本作の下敷きになっているドイツの映画『ベルリン 天使の詩』の引用が素晴らしい。知らなくても楽しめるけど、知っているとより良いです。
主演のエイサ・バターフィールドくんはもう売れてもいい頃だと思うんです。『ボクと世界の方程式』も良かったしな。
彼の新作が今年の東京国際映画祭でやっていたのを今調べて知って、激しく後悔しておりますorz

これ以上言うのはヤボってもんさ、観りゃ分かるんで。
ネトフリ加入者は是非一度ご覧あれ!
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