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ブローニュの森の貴婦人たちのamのレビュー・感想・評価

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厳格で陰惨なブレッソンらしさはまだなく、劇映画として素直に観やすい目に嬉しい。上質なフィルムモノクロ映画ならではの人物たちの内側からの発光、ドラマチックな照明をスクリーンで観られる喜びがある。踊り子の衣装についたビジューは星空だったし、度々流される涙は鉱石のかがやき。貴婦人マリア・カザレスの氷のような微笑みと笑っていない瞳の圧、娘さんエリナ・ラブルデットの生命力が対照的。
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