ふきげん

わが谷は緑なりきのふきげんのレビュー・感想・評価

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)
3.6
あの頃の幸せを追憶する物語

産業革命とその後のイギリスの不況にあえぐ炭鉱町
ウェールズが舞台なようだが、インド訛りのようにも聞こえる英語

教育格差や経済格差、宗教に規定される社会観など、中世から近代へとより一層と進む社会だが、現代から見ると古めかしい価値観が垣間見える

さらに近代化は進み、WW1もさらなる大恐慌も経験した初老の男性の懐古には、辛かった過去でさえ、振り返れば昔は良かったと感じられるものになっているのだろうか


テクノロジーに翻弄される今、改めて感じるものがある映画に思える
ふきげん

ふきげん