わが谷は緑なりきの作品情報・感想・評価

「わが谷は緑なりき」に投稿された感想・評価

ウェールズの炭鉱業で生計を立てるモーガン家。ある日、経営者が賃金カットを断行したため、長兄イヴォーらは組合結成に動く。しかし、父ギリムがこれに反対したことから、息子たちは末っ子ヒューと姉のアンハラドを残して両親のもとを去ってしまう。一方、牧師グラフィードは、川に落ちた母を助けて凍傷になったヒューを励ましたことを機にモーガン家と親しくなり、アンハラドと秘かに魅かれ合う。だが、禁欲的な彼にアンハラドは別の男との不本意な結婚を承諾、南米へ渡るのだった…。
rico

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3.8
ひと家族の歴史がとても上手くまとまっていて感激する。いきなりなんで歌を歌うことになったのか理由を見落とした気がする。
三畳

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3.7
これ、セットなのか実在する街なのか、美しすぎやしませんか。カメラマンがすごいの?黒と白の間にこんなにもたくさんの色があったなんて。新聞紙みたいだ。陰影。鉱夫たちの服装ひとつとってもみんな同じような帽子と服装をしてるのにちゃんと全員ひとりひとり色形が違うことや素材感まで伝わってくるの。少年の病床に小鳥が飛んでくるのすごい。大変な時代の中で通う心。
たくみ

たくみの感想・評価

3.8
1941年公開。監督 ジョン・フォード
脚本 ダリル・ザナック


いまいち印象に欠ける映画だった。
母親が随分気が強いなと思った。

不穏なシーンはいくつかあるものの、物語が回想という形をとってるためか全体としては美しい思い出として前向きに描かれているように感じた。
ここから3本のレビューは40年代のアカデミー作品賞に輝いた作品をチョイス。どういう訳がどの作品も“我が”とか“我等”という言葉がタイトルに付いている。

第1弾は1942年度の受賞作品「わが谷は緑なりき」。監督は巨匠ジョン・フォード。

主演はウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ、ドナルド・クリスプ、そしてまだ子役だったロディ・マクドウォール。

先代の三遊亭円歌師が寄席で「源平盛衰記」を演った時、「鵯越の山頂に立った義経は、遥か下を見渡して、“おお、わが谷は緑なりき”」とくすぐりを入れたらしいが、公開当時、日本でも本作が一般的に知られた存在だったのがうかがえる。

「遠い空の向こうに」や「リトル・ダンサー」でもそうだったように、衰退する炭坑の町が舞台。

19世紀末のウェールズ地方のある炭坑町、男手は皆揃って炭鉱夫というモーガン家の人々が主人公。末っ子の少年ヒュー(ロディ・マクドウォール)の視点から物語は語られる。

タイトル通り、緑ゆたかな谷に囲まれた町の情景が美しく描かれるが、そんな町も賃金カットやらストライキといった会社と労働者の対立により様相が変わって来る。

それまで谷同様、美しかった人々の心にも段々と影がさす。

リストラされた兄たち、学校での生徒のいじめや教師の体罰、炭鉱主に嫁いだ姉の離婚、そして大切な家族の死を経て少年は成長する。

冒頭、初老になった少年がボロボロになった町をついに捨てるシーンからこの映画は幕を開けるので、結局この物語はハッピーエンドではないことは最初から明かされている。

それでも彼の心の中には緑に囲まれて美しかった故郷の情景、そして楽しかった家族との思い出がしっかりと焼き付いているので、彼の決意には後悔がまったくないように感じた。

あ、ちなみにこの映画はモノクロなので、実際にどれほど緑が青々と生い茂っているのかは観客が想像するしかないです。

でもアカデミー撮影賞の常連アーサー・C・ミラーによるモノクロのコントラストが効いた映像から大自然の美しさは十二分にこちらに伝わってくる。

「第三の男」のラストの並木道のシーンもそうだけど、真に美しいショットは白黒であってもなぜか色を感じてしまう。

■映画 DATA==========================
監督:ジョン・フォード
脚本:フィリップ・ダン
製作:ダリル・F・ザナック
音楽:アルフレッド・ニューマン
撮影:アーサー・C・ミラー
公開:1941年10月26日(米)/1950年12月23日(日)
ubik

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フォードのなかでも画面の絵画っぽさは強い方。木の葉が美しい。もちろんキスシーンも最高に素晴らしい。フォードのキスシーンはだいたい光源がフレームのなかに一緒に収まる。
ひでG

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3.8
これは現存する私の映画記憶の中でもかなり最古に近い作品。
子供の頃に、家族でお茶の間テレビで両親と観た、かすかな記憶。

ビデオさえない時代。テレビ放映される洋画劇場は、娯楽であり、文化の継承ツールでもあった。
「若草物語」「仔鹿物語」などアメリカの古典的な名作やヒッチコック映画から多くのことを学びました。

でも、今は親子、家族で同じ映画を観ることも少ない。観ようと思えば古い映画にも出会えますが、家族で一緒というところが大事なんだと思う。


さて、本作。これも曖昧な記憶の部屋は、分かりやすいジャンル分けをしてしまう。

この映画もラストの感動的なナレーション、
「でも、私の記憶には今も残っている。我が谷は緑なり」の記憶から、

「ふるさとは懐かし〜的なノスタルジック映画」の棚にしまっておいた。

しかし、半世紀近く経って観たこの映画は、ノスタルジックオンリーの映画ではなかった。

もちろん、その側面や匂いも強いが、
むしろ「痛く、切ない」作品でもある気がした。

時代の流れに抗い、のみ込まれていきそうな家族の記録、なんとも痛々しい場面も多かった。

前半の牧歌的なシーンを知っただけに哀しい。

炭鉱での事故、一人一人上がっていくシーンも怖かった。
このシーンの見せ方、さすが名匠ジョンフォード!
空のコンテナ、上がってくるコンテナ、、
「父さんは大丈夫か?」
観客も固唾をのんで見つめる。上手い!


厳格な父、炭鉱しかないコミュニティ、そこでもがく青年、、

でも、このシュチュエーションどっかで観た?「遠い空の向こうに」にそっくり。
まあ名画をインスパイアしたんでしょうね。

カメラワークはどのシーンもキレイ!
上手い映画は、人物の地理的立地→どんな場所に暮らしているかが、一目でわかる絵になっているね!

大感動作!ではないけど、
100%ノスタルジックな雰囲気に酔わせてくれる甘い作品ではないけど、
一度は観てもいい作品だと思います!

私の「我が谷」は、子供時代を過ごした板橋本町!😢
傑作。白黒なのに絵が非常に美しい。
昔の白黒映画は個人的に話が分かりづらかったり世界観にハマれなかったり絵が好きじゃなかったりしますが、この映画は絵がとにかく綺麗で美しいモノクロです。そしてなにより冒頭のナレーションの語り口調で始まりからとてもキャラクターの構図や当時の人々の暮らし、世界観などが分かりやすく語られるため、すんなりハマることができました。そしてなにより、昔も今も変わらない家族の形というものがこの映画にありました。
個人的にクラシック映画は退屈するもの多い印象ですが、この映画は次々とテンポよく展開するので、最後まで退屈せず見れました。今までみたモノクロ映画では一番、オススメです!
セットを使っている気配がなく、舞台演劇をそのまま撮ったような違和感のある立ち回りもないので古さを感じさせません
70年代の映画だと言われても納得してしまいそうです
物語も常に動きがあり退屈しません
美しく文句なしの名作でした
pink

pinkの感想・評価

3.5
昔の日本の頑固父みたいなお父さん。ストーリー中心だけど、ミュージカルもあったとは思わなかった。ミュージカルと合わないストーリーだと個人的に思うから、あまり心が付いて行けなかった。好きな人と結ばれるのが一番なんです♡ってことですよね♡
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