わが谷は緑なりきの作品情報・感想・評価

「わが谷は緑なりき」に投稿された感想・評価

MiYA

MiYAの感想・評価

2.8
「ブラス!」「リトル・ダンサー」「遠い空の向こうに」など、「炭鉱映画」という一つのジャンルとしてあって、まぁ大体ハズレはないものです。

その「炭鉱映画」のルーツがこれなんではないか。組合運動や崩落事故などのお決まりのエピソードももちろんあります。舞台は19世紀末とのことですが、すでにこの頃から賃金カットや首切りが始まっているのは興味深いです。

でも映画としてはいまひとつ焦点が定まらずに群像劇っぽくなってしまい、なにが伝えたかったのかよくわからなかったな。
No.149
ラストの"わが谷は緑なりき"って台詞で泣いた。一本締め映画の金字塔。
1941年制作、ジョン・フォード監督
炭鉱業が盛んな谷で炭鉱夫として生計を立てる普通の家族、モーガン家の話。 ストライキ、解雇、学校でのいじめなど、様々な困難を末っ子ヒューの視点で語られる。カメラワークはどのシーンも綺麗であったし、白黒であるがタイトル通りの緑の美しさが伝わった。
だんご

だんごの感想・評価

4.2
家族でテーブルを囲んでたあの日の思い出を大切に…

悲しい。最初と最後の映像のリフレインが泣けてくる。

幸せな時がいつまでも続くとは限らない。時代は変わるし人も変わるし、自分じゃどうしようもないこともあるし。人は去るし旅たつ。今幸せなら大事にしないと!そういう瞬間が少しでもあれば、きっとこれからも生きていける。
めちゃめちゃ好きな映画です。

美しい音楽で溢れた、素晴らしきメロドラマ。
何度も観ても泣けるぜ
ウェールズの炭鉱業で生計を立てるモーガン家。ある日、経営者が賃金カットを断行したため、長兄イヴォーらは組合結成に動く。しかし、父ギリムがこれに反対したことから、息子たちは末っ子ヒューと姉のアンハラドを残して両親のもとを去ってしまう。一方、牧師グラフィードは、川に落ちた母を助けて凍傷になったヒューを励ましたことを機にモーガン家と親しくなり、アンハラドと秘かに魅かれ合う。だが、禁欲的な彼にアンハラドは別の男との不本意な結婚を承諾、南米へ渡るのだった…。
rico

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3.8
ひと家族の歴史がとても上手くまとまっていて感激する。いきなりなんで歌を歌うことになったのか理由を見落とした気がする。
三畳

三畳の感想・評価

3.7
これ、セットなのか実在する街なのか、美しすぎやしませんか。カメラマンがすごいの?黒と白の間にこんなにもたくさんの色があったなんて。新聞紙みたいだ。陰影。鉱夫たちの服装ひとつとってもみんな同じような帽子と服装をしてるのにちゃんと全員ひとりひとり色形が違うことや素材感まで伝わってくるの。少年の病床に小鳥が飛んでくるのすごい。大変な時代の中で通う心。
たくみ

たくみの感想・評価

3.8
1941年公開。監督 ジョン・フォード
脚本 ダリル・ザナック


いまいち印象に欠ける映画だった。
母親が随分気が強いなと思った。

不穏なシーンはいくつかあるものの、物語が回想という形をとってるためか全体としては美しい思い出として前向きに描かれているように感じた。
ここから3本のレビューは40年代のアカデミー作品賞に輝いた作品をチョイス。どういう訳がどの作品も“我が”とか“我等”という言葉がタイトルに付いている。

第1弾は1942年度の受賞作品「わが谷は緑なりき」。監督は巨匠ジョン・フォード。

主演はウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ、ドナルド・クリスプ、そしてまだ子役だったロディ・マクドウォール。

先代の三遊亭円歌師が寄席で「源平盛衰記」を演った時、「鵯越の山頂に立った義経は、遥か下を見渡して、“おお、わが谷は緑なりき”」とくすぐりを入れたらしいが、公開当時、日本でも本作が一般的に知られた存在だったのがうかがえる。

「遠い空の向こうに」や「リトル・ダンサー」でもそうだったように、衰退する炭坑の町が舞台。

19世紀末のウェールズ地方のある炭坑町、男手は皆揃って炭鉱夫というモーガン家の人々が主人公。末っ子の少年ヒュー(ロディ・マクドウォール)の視点から物語は語られる。

タイトル通り、緑ゆたかな谷に囲まれた町の情景が美しく描かれるが、そんな町も賃金カットやらストライキといった会社と労働者の対立により様相が変わって来る。

それまで谷同様、美しかった人々の心にも段々と影がさす。

リストラされた兄たち、学校での生徒のいじめや教師の体罰、炭鉱主に嫁いだ姉の離婚、そして大切な家族の死を経て少年は成長する。

冒頭、初老になった少年がボロボロになった町をついに捨てるシーンからこの映画は幕を開けるので、結局この物語はハッピーエンドではないことは最初から明かされている。

それでも彼の心の中には緑に囲まれて美しかった故郷の情景、そして楽しかった家族との思い出がしっかりと焼き付いているので、彼の決意には後悔がまったくないように感じた。

あ、ちなみにこの映画はモノクロなので、実際にどれほど緑が青々と生い茂っているのかは観客が想像するしかないです。

でもアカデミー撮影賞の常連アーサー・C・ミラーによるモノクロのコントラストが効いた映像から大自然の美しさは十二分にこちらに伝わってくる。

「第三の男」のラストの並木道のシーンもそうだけど、真に美しいショットは白黒であってもなぜか色を感じてしまう。

■映画 DATA==========================
監督:ジョン・フォード
脚本:フィリップ・ダン
製作:ダリル・F・ザナック
音楽:アルフレッド・ニューマン
撮影:アーサー・C・ミラー
公開:1941年10月26日(米)/1950年12月23日(日)
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