わが谷は緑なりきの作品情報・感想・評価・動画配信

「わが谷は緑なりき」に投稿された感想・評価

Gierck

Gierckの感想・評価

4.8
ジョン・フォード監督、アーサー・C・ミラー監督。
語りと共に始まる前半部分は、小気味の良いリズムの陽光と白いエプロンの女性たちの明るさが印象的だが、炭鉱との確執に合わせて、炭鉱で黒く汚れた暗さを強調した画面へといっきにトーンダウンしていく。
同じ炭鉱の工員たちの行列であっても、行進ようなショットから、亡霊が彷徨っているようなショットへと、明から暗へと変貌していくショットが素晴らしい。
家族全員が揃った一家団欒のショットが、現在の寂しさを表すように映画の最後に差し込まれるのは、その後の「ゴッドファーザー」へと受け継がれているが、それが執拗に繰り返されるのでなく、短いショットがさり気なく差し込まれるところに、ジョン・フォードのセンスが感じられる。
kou

kouの感想・評価

4.0
かつて育った町と、そこにいた大家族。豊かさと、そこからの変化を描いた作品であり、根底にあるのは誠実さ、真面目に生きることの尊さが描かれる。また、どこか郷愁を誘う、温かな作品である。

まずは大家族の豊かな幸せに満ちた日々。家族全員でおなじ仕事をし、そして食事をすることの喜び。家族の繁栄が描かれる。見ているだけで喜びが感じられる。しかし、そんな日々にも影が差してくる。

炭鉱の閉鎖、ストライキ、家族の死、そして離れていく子供たち。多くの悲劇に遭いながらも、それでも真面目に生きていこうとする父親の姿に心を打たれる。その息子も、何度もひどい目に遭いながらも勤勉に生きる。

ラストのある展開の結末の画面の美しさは見事。絵画のような構図の見事さもある。
まさ

まさの感想・評価

3.0
アカデミー作品賞受賞作品という事で鑑賞。最近はこういうのばっかり観てます。
随所において、昔ながら〜の考えが出てくる所が多いので、それがどうしても気になっちゃいました。20代の自分ではまだまだ経験が浅かったかな。
兎にも角にも、歴史的文化物としては興味深かったです。ただ、楽しめたかというと没入出来るほどではなかったです。
1941年 大英帝国のとある炭鉱。魂を磨きなさい。祈るんだ。だがそれは声高に信仰を叫ぶという意味じゃない。祈ることは善であり率直に考えることだ。祈るときはその意味を考えるんだ。考えがしっかりすれば祈りは強いものになる。その強さが体や心や魂の一部になるんだ。イギリス国教会の良き伝統を伝えるセリフです。しかし父親のいない子供を出産した女性を教会から追放する牧師。産業革命がテクノロジーの変化をもたらし、人間社会に内包する矛盾を暴き出す。今日本が抱える問題の全てのを見せてくれる名作です。
ふと

ふとの感想・評価

3.5
当時の生活・社会を垣間見ることができたが、特別な映画ではなかった。
Leo

Leoの感想・評価

-
"If manners prevent us our speaking the truth, we will be with out manners."

"You've been lucky, Huw. Lucky to suffer, lucky to spend these weary months in bed. For so God has given you a chance to make spirit within your self. And, as your father cleans his lamp to keep good light, so keep clean your spirit ... by prayer."

"Prayer is only another name for good, clean, direct thinking. When you pray, think. Think well what you're saying. Make your thoughts into things that are solid. In that way, your prayer will have strength. And that strength will become a part of you, body, mind, and spirit."

"I am no Saint. But I have a duty towards you. Let me do it."

"Did you win, Huw?"

"Tea? No tea misses Morgan, in training years. A glass of beer, if you please."

https://youtu.be/PLcgZCDO26Y
Ktdubwise

Ktdubwiseの感想・評価

4.0
アカデミー賞作品賞受賞作を第一回から順番に観てるんだけど、これは第14回作品。

いやー、タイトルは聞いたことあるぐらいで全く予備知識なしで視聴。

シンプルで何か大きな展開が起きるわけではないんだけど、丁寧に登場人物それぞれの気持ち、舞台がどういう街なのかを丁寧に描いていき、素晴らしい合唱も合間って、ラストは感動して涙してしまった。悲しいとかそういうことではなく、本当に"感動"したというのが正しいと思う。

ジョン・フォードの演出すごい。良い作品だったなぁ。
やはり昔の名作は本当に良作だよね!
aoao

aoaoの感想・評価

4.0
炭鉱町で起こる色々な出来事、人々の暮らし、労働階級の問題。搾取される人々の感情、いきなりのリストラやストライキなどで街の人々を分断する様。
 現代にも通じる社会派ドラマ。必須。
81年前の作品。炭鉱で働く家族の物語。
働いてお金を得るということの大変さが伝わってくる。時代背景もあるだろうけど、顔を真っ黒にして働くのをみてると、まさに労働という感じかする。

悲しいことがあるなかでも、父親が受け入れるところは受け入れていく様、子供たちに自分の考えを押し付けない様はカッコ良かった。

印象的なシーンとしては、父親が切り分けてた肉がめちゃくちゃ美味しそうだったのと、God save the queenを歌うとこ胸が熱くなった。
恵

恵の感想・評価

3.9
色々な出来事が起こっては過ぎ去る。
その繰り返しで、辛いエピソードの方が多い。

良くも悪くも一体感のある炭鉱町。
人間が完全な「個」としては存在し得ない空間。

悲しいことがたくさん起こったが、
家族でテーブルを囲んだひと時や、
水仙の花畑を歩いた日。
暖炉の部屋で数学をする時間、
合唱。
そんな何気ないひと時の素朴な美しさが印象的だった。
語り手ヒューの記憶に深く刻まれているのだろう。


途中までアメリカだと思って鑑賞していたらウェールズだった。
確かに訛っていた。
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