あやと

ディケンズのニコラス・ニックルビーのあやとのレビュー・感想・評価

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幸福は期待せず、それがきたときに喜ぶこと恥ずかしながら実際原作を読んだことはなくて、大きな筋から細くなっているのは自明だろうけど、叙情詩的なストーリーテリングが『サイダーハウス・ルール』を彷彿とさせる
血を分け与えることも家族
家族というなんとも不思議で幸福であるべき縁を考えさせられる

父の教えに観終わった今泣かされる ”運命の女性と出会え” 詩的だなあ

人に好かれる、好印象な人の模範のような人だけど、なにか一つでも自分の中に持ちたいと願う どうしても現実人はそこまで良くあれることはないとも思う そうあろうとするなら人によく見られるようにとか、損得感情に動かされるだろうと感じてしまう
その上でニコラスのような愛すべき人柄を得られるのなら、一人でも多くの人がしあわせにと動けるのなら、それはなによりも美しい人間でもあれる

チャーリー・ハナム、若い頃の印象がないけど、俺が模範的寓話的な作品を観ることが少なかったからかもしれない
作品の色で出会える俳優が違うの映画のおもしろいところでもあるな
確実にこれから愛すべき作品であり続ける
あやと

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