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将軍の娘/エリザベス・キャンベルのnagarebosiのレビュー・感想・評価

3.7
ミステリーのジャンルにフーダニットものというのがあるそうです。所謂、誰が殺したか?という謎解きですね。本作の場合は主眼はそこではなく、ホワイダニットというべきでしょうか、何故殺されたのか?に焦点を当てています。
原作は、アタック25の児玉清さんが好きだった作家さんで、私は未読です。おそらく原作通りなのでしょう、軍隊内での事件なのでいろいろと複雑に絡み合って真相にたどり着かない感じが良かったです。
ただ如何せん、演出があまり上手ではないというか、盛り上がらないし、怪しさ満点の演出をしていないので「ふ~ん、それで?」っていう感じになっちゃってます。そのわりにアクション映画で観るようなアングルで撮ったり、編集でスタイリッシュなカッティングがあったりと”??”な部分があり演出の意図がよく分からなかったです。
それでもトラボルタの前半の南部訛りとか、ジェームズ・ウッズの激シブなキャラだったりとか役者さんたちの渋い演技は好きでした。