すたんぐ

モスキートのすたんぐのレビュー・感想・評価

モスキート(1994年製作の映画)
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「で蚊い」というキャッチコピーでお馴染みのこちら。宇宙人の血を吸った蚊が突然変異して人間を襲うというもの。とにかく特撮としての見どころが多くて、害虫クリーチャー映画の中でも上位に位置している作品(1位は「ティックス」かな)。巨大な蚊は羽が動くアニマトロニクスをクレーンで釣って演出。さらに特殊メイク、ミニチュア、ストップモーションも駆使し、見せ場を作りまくる心意気に感激!特殊メイクとミニチュアには監督ご本人も関わっております。視覚効果スーパーバイザーはリチャード・"ジェイク"・ジェイコブソンが担当。「誰やねん」と思うかもしれませんけど、それもそのはず。有名どころで関わっている作品が「バットマン&ロビン」くらいしかない!しかし、作品を観ると腕は確かなようで、自身の会社も持っているようです(ジェイクフィルム)。突然変異体ということで、口吻は太く、そして、ナイフのように鋭くなってますので、刺されると漏れなく出血!血もたくさん吸い取られてしまうので犠牲者はなんとミイラになっちゃいます!人によっては血を吸われた勢いで目玉が飛び出して炸裂!この過剰な演出が最高なんですよ。さらにショットガンや手斧などを使った籠城バトルもあり、蚊のダメージ描写をしっかりやっているので好感が持てます。低予算の作品だとアニマトロニクスやダミーをたくさん作れないので、ダメージ描写は手を抜いたりするのですが、ガンガン破壊していて最高なのですよ。さらに人間サイドには「悪魔のいけにえ」でレザーフェイスを演じたガンナー・ハンセンが参戦!「20年ぶりに持ったぜ」とチェーンソーで巨大な蚊とバトりまくります。チョイ役とかじゃなくて普通に活躍するキャラとして出ているのが嬉しい!さらには偶然立てこもった家の地下に巣が!とか展開も練られていて良いです。蚊とキャンピングカーのチェイスシーンもありますし、本当に楽しい映画です。
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