映画おじいさん

デフ-コン4の映画おじいさんのレビュー・感想・評価

デフ-コン4(1985年製作の映画)
-
『真夜中の処刑ゲーム』と同監督と知って約30年ぶりに再観。初観でもかなり面白かった記憶だけど、今回は更に素晴らしい作品だということが分かった。

序盤は狭い宇宙船が舞台で、閉所という舞台の雰囲気から何から『真夜中〜』と同じ監督だというのが丸わかり。というか、TVモニターが混線するシーンで『真夜中〜』の映像を何度か映り込ませていてオタク的興奮をもたらしてくれる。

本作も『真夜中〜』同様、登場人物がみんなヤボテンで、同じ空気が流れていてビンビンきました。

特に好きなシーンは悪のボス(←ニューロマ好きそうなダメ兄ちゃん)に女医が薬と毒を入れ替えて注射しようとするシーン。
本作もシリアスながら命を軽々しく描いていて素晴らしい。そのことで逆に命の重みを考えてしまうから。

上記以外にも自警団とか『真夜中〜』と同じモチーフが多いので、全く別の映画ながら続けて二本立てで観るのもオススメ。
後半は『マッドマックス2』インスパイアな展開になるので、亜流『マッドマックス2』ファンにもオススメ。

とにかく80年代ニューワールド・ピクチャーズが産んだもっと評価されるべき裏傑作だと声を大にして言いたい。