Ryohei

SOMEWHEREのRyoheiのレビュー・感想・評価

SOMEWHERE(2010年製作の映画)
4.0
役者としての自分と父親としての自分、役者としての表面的な付き合いと家族としてのパーソナルな生活を同時に映し出すことでそのコントラストを表現していると思った。

フェラーリを乗り回し、酒、女、パーティなどを喰らう姿はまさに豪遊そのものだけれど、それは外見だけであって、パーソナルではTシャツにデニムでベッドにゴロゴロするなど庶民と変わらない。つまり、スターといえどもそれは虚構での話であり彼らだって同じ人間なのである。

この二つを比較するのはもはや古典的とも思えるが、資本による利害関係にまみれた物質的豊かさや人間関係と、家族など自ずから人生を共にしたいと思う人間関係のどちらが良いのかを問いている作品だと思った。しかし、そんなことを考える余裕を与えないほど現実の社会は厳しいものだとも思った。

エル・ファニングに癒されるう。
Ryohei

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