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キルボットのRのネタバレレビュー・内容・結末

キルボット(1986年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人1人と。

1986年のアメリカの作品。

監督は「勇者ストーカーの冒険」のジム・ウィノースキー。

あらすじ

巨大ショッピングモールの警備として開発された3台のロボットが雷のために暴走、モール内で隠れてパーティーを行っていた4組の男女を次々と殺していく。

めちゃくちゃ久しぶりに行なう「配信ではなかなか観れない映画をDigって観てみよう!」のコーナー、題して「Digムービー」、記念すべき第10回は俺の生まれ年に公開されたこの作品。

お話はあらすじの通り、警備ロボットが暴走しだして若者グループを襲うという、まさにジャンル映画ど真ん中!!みたいな内容。

で、まぁなんと言っても今作の殺人ロボットa.k.aキルボットが面白い!!

ロボットに焦点が当てられてるといっても、40年近く前の作品だから、そりゃまぁ精巧なCGで動くロボットなんて出てこないわけで、ほとんどでっかいラジコンというか、昭和の超合金のおもちゃみたいな感じなのが微笑ましい。しかも、攻撃手段がめちゃくちゃショボい!!初めの方なんか脇の発射口からBB弾みたいなのを出して「シュ!」とダメージ1みたいな攻撃したと思ったら標的が「うぅ…」みたいな感じでなぜか死んでいく(ここに出てくる人たちはみんな体力が紙っぺらなのでえ、それで死ぬの!?みたいなやつでどんどんやられちゃうw)。

あとは3台ロボットがいて、それぞれ赤、青、緑の合成を使ったビームをシュンシュンシュン!と撃ってきて、それもなんとも味わい深いんだけど、BB弾みたいにショボいなぁ…と舐めて見てたら、そのビームに当たった若者グループのボインちゃんの顔面が木っ端微塵に吹っ飛ぶ、いきなりのグロシーンが入ってきて、地味にびっくりした。

で、若者グループも真面目なガリ勉メガネキャラやリーダータイプ、始終ガムクッチャクッチャさせてる見るからにジャックスなやつ、ワイルドで主人公顔だけど割と影薄めのやつと、特にメンズはキャラ立ってた。で、女性陣はメインヒロインのアリソン(ケリー・マロリー「悪魔のサバイバル」)以外はキャーキャー言ってるだけだけど、その分パイを見せてくれるサービスシーンありのお得感!

そして、なんと言っても深夜の巨大ショッピングモールというシチュエーションが格別!!だだっ広いモール内でSEXしまくりの大乱行パーティーしてたら、キルボットがやってきて、そこからは命懸けの鬼ごっこが始まって、通風口から逃げようとしたり、時速20キロくらいのスピードで追いかけてくるキルボットからエスカレーターを駆け上がって逃げたり、ペットショップ内で壊れたケージから逃げ出したクモやら蛇やらに纏わりつかれながら、キルボットから隠れたりとモールという地の利を生かした見せ方でこちらを楽しませてくれる!

特に2階フロアで追っかけてくるキルボットを銃で応戦しながら逃げるシーンはかなりスリリングでなおかつ見せ方もなかなかかっこよかった!!

あとは、序盤こそ割と間伸びする感じだったけど(ただ、油断している開発者が後ろを振り返るとサッと機能停止→気のせいか…のくだりを延々やってる天丼はそれはそれで面白くはある笑)、そっからはすぐにキルボット暴走からの鬼ごっこが始まって最後まで行くので出し惜しみみたいのはあまりないのも嬉しい。

ラストのアリソンと1号ロボットの戦いもえ、ペンキって起爆するの?という疑問はあれど、爆発によって変わり果てた姿になったキルボットの哀愁さえ漂う決着の仕方(アリソンの「お勤めご苦労様です!」というキルボットのトドメのセリフを引用した捨て台詞の使い方もうまい!)も良かったし、割と上手くまとまってた印象。

というわけで80年代の雰囲気をしっかりパッケージングしたジャンル映画らしい愛すべき作品でなかなか味わい深く楽しめました。今作「ホラーマニアックス」シリーズ第14期の作品として只今絶賛販売中です。気になった方は是非!!
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