浅野公喜

ブラディ・ムーン/血ぬられた女子寮の浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.7
語学学校で次々と女学生が襲われる80sスラッシャー。製作国アメリカと書いてありますがスペイン・西ドイツ合作で舞台はヨーロッパ(言語は英語)。

それだけに雰囲気は画質含め同じくスペインも携わっている「ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー」にも似ており、同年代のアメリカ産スラッシャーと比べると編集も雑でどこか野暮ったいものの胸から凶器が飛び出たり大型の電動ドリルで首を斬られたりそれを目撃した少年が轢かれたりと豪快で、そこに顔に傷を負ったいかにも怪しい感じの弟とその姉が絡んできてたたみかけるような展開が起きる終盤と目が離せない内容でした。真夜中の女子寮を徘徊する車椅子の老婆も良い雰囲気。

ちなみに同年代の作品には「スプラッター・ナイト/血塗られた女子寮」、「スプラッター・ユニバーシティ」、「血ぬられた入寮式/呪われた女子大生の謎」、「血の学寮」、比較的近年の作品に「スプラッター・ナイト 新・血塗られた女子寮」と「降霊会 -血塗られた女子寮-」が有り非常に紛らわしいです。とりあえず女子寮=血塗られてるという図式が成立しているみたいですね(笑)。
浅野公喜

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