キャリー鑑賞
想像してたよりしっくりこない。というよりパッとしない。昔の作品を知らないから残念なことに比較はできないけれど、映画としては駄作。とまでは行かなくとも思わず褒める言葉を探してしまう作品。（何度も繰り返すけど映画としては）勿論クロエは可愛かったし、演技も良かった。ジュリアン・ムーアも素晴らしい演技で思わず身震いさせられるシーンが沢山あった。
ただ、映画としては、キャリーという1人の少女の人生を怪奇的に描くのか、変わり者の彼女が幸せになるまでをシンプルに描くのか、はっきりさせるべきだった気がする。
今作は物語を怪奇的にブラックに描こうとしたのに、少し明るい要素を取り入れすぎた、という印象が強い。
要するに、全体のバランスが取れていないことによって生まれる違和感が、私的に苦手だった、と私は言いたいのだと思う。
でも反対にそれだけ、ある意味、現実味のある作品ではあったのかもしれない。だから、私はこの作品は"映画"というより、"メッセージ"であったと思う。
結局私はキャリーという映画を気に入ったのか、それとも気に入らなかったのか、わからない。
