るな子

華麗なるギャツビーのるな子のレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.7
画面を彩る小道具や衣装がとても美しい作品でした。特に落ち着いたトーンと鮮やかに振った色彩のバランス・調和に目を惹かれ、プロって凄いなと思わされました。鋭い感覚とそれを再現出来る技術にただただ敬服します。煌びやかなシーンも見ているだけで楽しかったです。ストーリーに合わせて視覚的に強く訴えてくるシーンなんかも印象に残りました。月並みな言い方しか出来ませんが、映像が良かったです。

ストーリーはギャツビーに共感出来る部分が多く苦しい思いをしたのであまり思い出したくないです。妥協することも大事と言いますか。過去に手に入らなかったものに焦がれたり、取り戻そうとするよりも、今現在の自分を基盤に未来を建設的に設計していく方が利口だと感じます。利口なだけでそれが幸せなのかと問われると自分が納得出来るかどうかの問題なので、何が正しいのかなんて分からないのですが…。苦しくなるのに何故か結局思い出してしまいました。

華やかなようでしっとりとした感傷に浸りたい方にオススメしたいです。映像とのギャップが効きます。
るな子

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