中重優

LOOPER/ルーパーの中重優のレビュー・感想・評価

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)
3.3
未来の裏組織から送られてくる人を
処理する殺し屋通称"ルーパー"。
その職業を生業とする現在の自分と
30年後の自分との戦いを描いた作品。

設定はすごく惹かれました。
SFに行き過ぎないのも良かった!
けど、どういう訳か薄味な映画…。
戦闘シーンは少なめだし、
ほぼ両方が独自の話を展開するから
終盤になるまでに萎えてしまった…。

ただ共感できる所も多々あり、
僕自身、過去に行けるなら
その時代の僕に言いたいことはあるし、
未来がわかってる訳だから、
聞き分けのない自分にもムカつくと思う。
何が良くて、何がダメなのか、
わかっている訳だし。

上記の様な考えの自分と、
重要な人物である子供とその母親の
未来を信じる自分。
30年後になぜ子供がそういう存在になったのか
現在の自分は予測出来ていたからこその
親子がいい方向にいくことを信じて、
ラストの行動に出た訳だし、
正直、未来を変えたい思いの自分と、
関わった親子を信じて託したい自分との戦いの
結末はスッキリしたかも。
あの時点では他に手段もなかったろうし…。

もし自分が過去に戻れたらどうするだろう?
未来から自分が来てあぁしろ、こうしろと
言われたら素直に従えるか?
少し考えさせられた映画でした。
中重優

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