アサミヤカオリ

ヘッドハントのアサミヤカオリのネタバレレビュー・内容・結末

ヘッドハント(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

オフィスのような空間に集められた六人の人間。
彼らは死んだはずの殺人鬼によって集められていた。

この手の目覚めたら謎の空間でした系の作品って徐々に人間関係が明らかになって、物語が進むにつれて繋がっていくカタルシスってのがあるんだけど、初っ端で彼らは殺人鬼に関わりのあった人物だとわかる。

だからただ事務作業をするだけの時間が長くて、殺人鬼から言われた作業をこなしながら、脱落者が出て殺されるのを待つだけの前半。
いかに殺されるかに重きをおいてて、物語にうまみはない。

しかし、真の面白みは後半からだ。


簡単に人を殺す人間かと思われた殺人鬼が実は事件を起こしてないのでは…と疑い出す展開からが目を見張る。

真犯人がわかってからの展開が特に面白い。

真犯人VS殺人鬼の構図、「俺の背後に隠れろ」のセリフは痺れるぜ。
「また連絡する」ってセリフも普通ならゾッとするけど、なんだかワクワクしちゃう。


特殊メイクはトム・サヴィーニが担当してるだけあって抜かりなし。
足の切断や斬首シーンをもっと見せてくれてもいいのではとも思ったけど、予算がなかったのか。

それでも満足できるレベル。

正直前半はダルさを感じたけど、最後にはスカッとできる一捻りあるシチュエーションソリッド作品だった。