ふ

つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語のふのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

松生の妻が関係を持った男、の方じゃなくて、その妻とか、恋人とか、女性の方にフォーカスを当てるのがすごい面白いなと。
ストーリー自体が素晴らしいもので、おそらく観てる人は、なぜ松生が昔の男に連絡をするんだろうって疑問を抱えながら観ると思うんだけど、最後の松生の「お前が想いをかけた男達は誰もこなかった。お前を愛したのは俺だけだ。ざまぁみろ」って言葉で全部腑に落ちるというか、納得というか、あ、結局松生も頭狂ってんだってむしろ安心した。狂ってなかったら昔の男に連絡取ったりしないよなって。
こういう狂気じみた人が出てくる作品はほんとに好き。
6人の女優さん達がほんとに一人一人素晴らしくて。大竹しのぶさんってほんとすごいって先入観を除いてフラットに見ても、なにこの表情、声のトーン、え、普通じゃないってなる。
高畑充希さんが一瞬だけでてくるんだけど、あの一瞬に命かけてますって伝わってくるようなもので。うまく言えないけど、本気だった。
こういう素晴らしい映画は脚本もカメラも演者も感じさせないなって。出演者全員が一人一人凄まじい演技力。全員がそこに生きていた。
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