福福吉吉

ダイ・ハード/ラスト・デイの福福吉吉のレビュー・感想・評価

4.0
◆あらすじ◆
ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンは、息子のジャックがモスクワで逮捕されたことを知り、モスクワを訪れる。ジャックが出廷した裁判所で突如爆破され、ジャックは同様に出廷していた政治犯のコマロフを連れて逃亡しようとする。そこにジョンが現れたことで、事態は思いもよらぬ方向へ進んでいく。

◆感想◆
「ダイ・ハード」シリーズ第5弾の作品であり、ロシアを舞台に息子のジャック(ジェイ・コートニー)を相棒にジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が縦横無尽に暴れ回る快作となっています。

本作のジョン・マクレーンは息子のジャックを心配してモスクワへ休暇をとって訪れた「一般人」のはずなのですが、ジャックを助けようとロシアでも問答無用で暴れ回ります。何度も「バケーションのはずが...。」と愚痴をこぼしながらも息子と暴れるジョンもまんざらではない感じがして面白かったです。

息子のジャックはモスクワで逮捕されますが、早々にジャックの職業が明らかになるので、彼の行動の意味もはっきりしてモヤモヤせずに観ることができました。ジョンの息子としては強面でごついですが、戦闘では父と変わらぬ行動力で動き回る逞しさが魅力的でした。

本作は政治犯ユーリ・コマロフ(セバスチャン・コッホ)とその命を狙うヴィクター・チャガーリンの関係が少し分かりにくく、その点は少し消化不良でした。しかし、結局のところ、ジョンたちにとって敵であることさえ分かれば、ジョンたちが戦う理由が明らかになるので、ストーリーの曖昧さは大した問題にはならなかったです。

本作もジョンたちは命がけのアクションを繰り広げ、見応え抜群のシーンの連続となっています。ロシアでこんなことして国際問題にならないかと少し思いましたが、このアクションなくしてダイ・ハードとは言えないので、私は心を「無」にしました。

ジョンとジャックの親子そろってのアクションが満載で十二分に楽しむことができました。ブルース・ウィリスが引退した現在、この作品が「ダイ・ハード」シリーズのラストになってしまい、少し残念ですが、良い幕引きとなったと思います。

鑑賞日:2024年2月17日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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