緊急着陸を成功させた機長は英雄かそれとも犯罪者なのか。
オープニングからだらしなさそうなデンゼル・ワシントンで、アルコール依存症でありコカインも常習してる男。自分と向き合わず自分に嘘をつき続けてる男。NTSBの尋問前にアルコールで酩酊状態になってるところをコカインで正常に戻すという荒技も。
もっと周囲とのサスペンスフルな展開が待っているかと思ってたらひたすら機長を描く。それが悪いわけではないけれど、マーガレットや副操縦士をもうちょい絡めたり違う視点も欲しかった。ニコールの使い方もちょっと雑。ニコールはケリー・ライリーだったのか。当時は認識してなかったな。
ラストは人間として腐ってなかったわけだけどそれまでの主人公の内面描写が弱くあまり響かなかった。ゼメキスということで期待しすぎた部分ある。
ジョン・グッドマンはいいスパイス。あと階段でのがん患者とのクロストーク好き。
