ざいまる

EVA エヴァのざいまるのレビュー・感想・評価

EVA エヴァ(2011年製作の映画)
3.7
世界観や設定、キャラクターが非常に魅力的。
寒そうな雪景色の背景が主となっていて、やたらと「SF」を主張しない現代的な街並みにさりげなくそれっぽい小物があるのが妙に説得力がある。
またロボットの人工知能を創り出すシーンで出てくるプログラムはまるでガラス細工のように表現されており視覚的に凄く美しい。
そして勿論映画のタイトルにもなっているヒロインのエヴァがすごく可愛らしい。小悪魔的で少し大人びた性格や赤いコートが印象的なルックスともう本当にここまで100点だった。
だからこそこの映画が惜しいのはテーマが曖昧でブレており、展開が早足すぎて物足りないこと。魅力的な部分がたくさんあるのにそれが活かしきれてなくて非常に残念。でもそれを差し引いて見る価値のある映画だと思える。

この映画の設定だけ流用した作品あと10本ぐらい見たいと言う気分。それぐらいには良作です。

長々と感想を述べたところで一番お気に入りだった点をいいます。
ロボットを機能停止させる合言葉が
「瞳を閉じたら何が見える?」
と尋ねること。
なんてロマンチックな上手い台詞を考えたものだと感心します。他のSF作品でも使われないかなこの設定…。
ざいまる

ざいまる