ユウ

ふがいない僕は空を見たのユウのレビュー・感想・評価

ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)
4.6
人は傷つけ合う。
自分の痛みには敏感なのに、他人の痛みにはひどく鈍感になってしまうこともある。

逃避としてのコスプレ。
忘れたい過去・現在・未来。重く苦しい現実。状況が裂いた部屋。

同じシーンを別の撮り方/タイミングで観せる手法が新鮮。こうも感じ方が変わるのかと驚かされた。
テロップでメッセージを伝えるのも斬新。映画にリズムと緊張感が生まれるいい表現方法だと思う。

出産のシーンでは涙が出た。命の尊さをビリビリと感じた。

救いのなさで溢れた映画だけれど、それでも観た後に少しの爽快感がある。
素晴らしい作品。
ユウ

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