原作を読んでしまっているので、あのヒリヒリとした感じを思い出しながら観ました。詳細は忘れてるしまってるので(これいつも)原作と違う!嫌だ!とかいうのはそんなになかったですが、ひとりひとりの閉塞感や苦悩なんかはやはり映像のほうが伝わりにくいかな。原作に忠実にするために包み隠さず描写したのかもしれないけど、文章よりも映像のほうが、より、過激なセックスのシーンに意識を奪われがちになるのが、もったいない気がした。タナダユキさんが監督なので
直接的なシーンがなくともうまく表現できたのではないかと少しがっかり。性と生についてジリジリする感じがもう少しほしかった。いつも原作と映画は別物として見ているつもりなのだけど、映像ならではの良さ(?)はエロいシーンだけ、あとはこじんまりまとめました感があったような。