タイトル核地雷、内容は良作和ホラー
いやホントに良作なんだって！！！ 信じてくれよ！！！
タイトルからは地獄絵図としか言えなさそうな所があるが、内容は本当に面白い。とあるアイドルグループ、「ジャージガール」のメンバーはある企画により廃墟探索をする事になる。しかしながらそこで起きた変異に巻き込まれ……と言う話。タイトルである「高速ばぁば」はターボばあちゃんと言う都市伝説らしいが、なんか色々と組合わさってるし、どちらかと言うと高速である事よりも（と言うか元ネタあたりから想定できるほど高速ではないと思う）それ以外の要素の方が強いばぁばなので、タイトルの事は一旦忘れていい。
はっきり言ってこの映画は、怖がらせるために「狙う」場面、つまりはばぁばが出てくる所ところとか、突然ババーンと出てきたりする場面は正直全然怖くない。むしろばぁばが出てくる場面は楽しさすら見いだせる。 じゃあこの映画は笑えるクソ映画なのかと言われるとそうじゃない。それ以外の場所が全部物凄く怖い。人間が全員怖い、この表現がひたすらに続く。この映画は撮りたい場面だけを撮ろうとしているのか場面転換が唐突に繰り出され続け、結果的にクソ映画にありがちな無駄なシーンが全く無く、息継ぎが出来ない。登場人物の少なさやロケーションの関係で閉塞感が非常に強く、前述の要素と合わせて呼吸が苦しくなる。ある種の和製らしいホラーとはこういう感じなのだろう。
結果的にストーリーが放棄気味だし、高速ばぁばの能力がどうしてそうなったのかあまり良くわからないのだが、おそらく造り手側として「そういう謎の存在がいる（理由が明確に分からない理不尽）」と言う感じで作ろうとしているのだろうと思えたのでそこまで気にならなかった。総合的に超が付くほど良作ではないが、こうして尖っているだけでも十分な価値がある。この監督の他の作品を見たいと思わせるだけの強さがあった。
ところで、これを見た後にアイカツフレンズ！を見たんですが、やっぱこれがアイドルですよね。ジャージガールの主題歌やっぱり売り出す気0でしょ。ちょっとだけ音源欲しいけど……いやでも……その……
