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フリーランサー NY捜査線のmikumiku1188のレビュー・感想・評価

フリーランサー NY捜査線(2012年製作の映画)
3.5
50セントの無表情とも思える演技、それも魅力かも?

元ストリート・ギャングだった黒人青年が警察官に採用される。彼の父親も警察官だったが謎の殉職の上、死亡していた。
父親の元相棒の配下に配属され教育を受ける事になるが、その組織はなんと麻薬の密売組織で汚れきっていた。青年は父の殉職に疑問を抱いていたが徐々にその実情を掴むことになる。
そして、組織の中で信頼を得て悪の仕組みを追求し、父の恨みを晴らす事のすべてを賭けるが・・・。

以前観た『セット・アップ』で初めて知ったカーティス・50セント・ジャクソンの二作目の鑑賞。あの時彼に期待を抱いた記憶があって、この作品でも期待しましたが、彼は俳優が本職で無かったのですね。
無表情の演技で前作と変化のないキャラクターでしかありませんでした。期待する方がいけなかったのかもしれません。
それに引き替えフォレスト・ウィテカーは数多くの作品の脇役として度々見る事になる俳優さんですが、その演技は何時も見事なものと思っています。彼の演じるキャラには何時も憎たらしさを感じてしまっている私。それだけ彼は脇役でありながらの存在感をいつも感じる人です。
ロバート・デ・ニーロは別格の俳優さん。それらのメンバーでニューヨーク市警の汚れきった悪行をテーマに描いたサスペンスです。

鑑賞していて怖さを感じるあってはならない腐敗。その中で新人警官3人のショッキングな体験を通した成長。この後の主人公の警官がどのような変化が訪れるのかを匂わせる様なラストシーンが憎い演出でした。
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