鍋山和弥

TOKYO KILLERS ~蟻が空を飛ぶ日~の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人間ドラマが、よくできてるなぁ~っと感心しました。殺し屋が、『会社』の指示に、従って、任務を、遂行する。アクションではありませんが、設定が、リアルです。このリアルな、設定が、殺し屋達が、殺し方は、理論に、基づいているものの、実は、素人の集団であるということが、納得できる、設定になってます。つまり、殺し方の、マニュアルに沿って、殺す。正に、マニュアルで、動く会社。組織を、『会社』と呼ぶ辺り、比喩なのだろうと、考えます。この殺し屋達は、人間的で、決して、プロではありません。だから、人間ドラマが、面白い。ドラマの中心は、『ケンジ』、『マキ』、『ダイドウジ』の、3人で、展開されます。殺し慣れた、この殺し屋達も、心は、素人なため、互いに、思い入れがあり、やはり、ドラマが、面白く展開されます。殺しの、長年の仲間の、『ケンジ』と『ダイドウジ』。愛し合うようになった、『ケンジ』と『マキ』。『ケンジ』は、『ダイドウジ』か『マキ』の、究極の選択を、『ダイドウジ』が、『マキ』を、殺そうとする時に、選択しなければ、ならなくなる、この展開。うまいですね。一瞬で、『マキ』を、選びますが、殺しの現場では、一瞬の遅れが、命取り。考える暇が、無いのは、仕方ないですね。誰が、悪いという訳ではない。これが、裏社会物の、醍醐味。よくできた映画だと、思います。
鍋山和弥

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