SHIMA

同じ星の下、それぞれの夜のSHIMAのレビュー・感想・評価

同じ星の下、それぞれの夜(2012年製作の映画)
3.8
2017.03.09 K's cinemaにて鑑賞。
空族サーガ1本目はstillichinomiyaのメンバーと空族がフィリピンのゲトーTondoを訪れ現地のHipHopCrewとの交流のドキュメンタリー「Rap In Tondo」東南アジアのリアル・ギャングスタ・ラップ。テロップも字幕もなしだが、それでも十分に面白い。Tondoのストリートチルドレンの10代の女の子達をダンサーやコーラスに起用する場面。経済的理由や親の育児放棄で路上での生活を余儀なくされた彼女たちは、性的暴行の被害も受けていることを考慮してほしいと通訳に告げられるシーン。改めて厳しい現実を思い知る。そんな女の子たちとのわずかの交流だけでトミー、トミーと慕われる富田監督。空族の強みは、富田&相澤コンビの人懐っこい笑顔と人柄なんだなと思う。

空族サーガ2本目は「チェンライの娘」。冨永昌敬監督、真利子哲也監督と富田監督の3人がフィリピン、マニラ、タイのアジア3か国で同じ時刻に起きたエピソードを綴るオムニバム映画「同じ星の下、それぞれの夜」の1本。制作は吉本で沖縄国際映画祭の企画。これが完全にバンコクナイツのプロト版。吉本の資本でロケハン兼ねたプロト版を作る空族のしたたかさw。45分という尺できっちり娯楽作に仕上げる力量。これ見るとまたもう一度バンコクナイツも見直したくなった。
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