原作既読。
原作が川端康成というのは微妙なところで、確かに概要は似ているけれど主題とかストーリーは全然別物。だからクレジットもないのかな。
映画は難解なんだけど、結局自分の意志で色んな異性と関係を持つ主人公と、無意識下で行われる安全な性的サービスの対比がメイン。
危険性は前者の方が大きいんだけど、当人の恐怖心は後者の方が大きい。そのパラドックスみたいなものがメインだった。
川端康成の小説はまあ母胎回帰願望みたいなのがメインなのかと思う。
素直に面白かったけれど、それは海外の人は『眠れる美女』を読んでこういう解釈をするんだって部分が大きいかなあ。
まあアート映画に近い。難解な映画だった。