ササササササ

スリーピング ビューティー 禁断の悦びのササササササのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

原作に川端康成とあるけど主人公が違えば視点も違うしテーマも変わってくる、『眠れる美女』のなかのいくつかの要素を引用した全く別の作品に見えます。

大学に通うための奨学金の返済と恋人の治療費や生活費のためにいくつもバイトをする主人公の女の子ですがいよいよ経済的に危うくなったのでなるべく安全な夜の仕事を始めます。

しかし上手に仕事をこなせず居候先からも追い出されさらに金銭的に厳しくなったので夜の仕事のマネージャーに相談してみることに、すると睡眠薬を飲んで一晩眠るだけで高給をいただける仕事を任されます。

実は眠っている間に毎回色んなお爺さんと一対一で添寝をさせられる仕事でしたが先に眠りについてしまう主人公はそうとは知らず不安を感じて小型カメラでこっそり自身が眠っている間の様子を伺おうしたその夜、その日添寝したお爺さんが自殺を謀るのでした。

目が覚めたばかりの主人公は隣に老人の死体があることに気づき“自殺を謀る老人と添寝をする仕事を今までしていた”と勘違いして絶叫します。

設置したカメラの映像には主人公が老人に何か不審なことをされた痕跡はなくその勘違いは改善されないままこの話しはおしまい。

…で正しいのかもわかりませんが初見ではこう見えました。

勘違いが是正されたらされたで気味の悪い仕事内容ですもんで知るも地獄、知らぬも地獄といった趣味の悪い終わり方でこれはこれで良いし雰囲気もいいんですが『眠れる美女』原作とされると「いやいや笑」ってなってしまう作品です。
ササササササ

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