ミヒャエル・ハネケ監督を彷彿とさせる。
官能映画では絶対に無い。
再生するまでのルーシーを見る作品。
川端康成さんの『眠れる美女』を原作に映画化した作品らしい。
バイトを掛け持ちする、ルーシーは“シルバーサービス”といわれる秘密クラブで、女給を始めるストーリー。
とりあえず、エミリー・ブラウニングさんが本当に綺麗!
それだけで映像美!!
彼女の作品『エンジェル ウォーズ』が苦手なんだけど、ザック・スナイダー監督が彼女を活かせられなかったってただそれだけだった(笑)
あの白い肌最高!
今作はあまりに説明不足。
察して映画。
ルーシーは、バイトを掛け持ちしている。
胃カメラを入れているシーン、眉間にシワが寄った(胃カメラ嫌い、あんなの飲むなら胃がんで死んだ方がマシって考えの私)
それから、カフェでバイト。
そして、バードマンとの関係。
あれもバイトかな?と思う。
でも、ルーシーはバードマンに愛情を持っているのが分かる。
コイントスで今夜の相手を決める。
コカインを吸い、仕事はきちんとしない。
家賃はきちんと入れない。
そんなまるで、死んでいるかのようなルーシー。
「あなたの膣は神聖」というセリフ。
「いつからここに?」とルーシーの言葉にキレる先輩。
そして、性と死の狭間でようやくルーシーは眼を覚ます。
生に目覚める。
それが最後の悲鳴に繋がるのだろう。
また、抑制していた気持ちが溢れ出した瞬間なのだろう。
この映画は、性では無い。
生である。
ルーシーの生き返りを見る映画。
2人目の男性に顔中舐められている時に、エミリー・ブラウニングさんの眉間に少しシワが寄ってて、そりゃ嫌だよなって笑ってしまった。
体当たりな演技で素晴らしいと思う。
局部をブラジリアンワックスする時に、痛過ぎて笑ってしまう彼女が可愛らしかった。
秘密クラブで裸の絵画が動くんだけど、その描写が変態度を更に上げていて、感心してしまった(笑)
秘密クラブが下品にならなかったのは、完璧に仕上げられたセットだと思う。
小物の配置や、色使いが素敵で、写真集があれば買うぐらいクール。
胸を張って言える。
この作品は、官能映画じゃない。
ヒューマンドラマだ。
お札を燃やしたルーシーの気持ちが、なんとなく分かる。
ストーリー : ★★★★★
映像 : ★★★★★
設定 : ★★★★☆
キャスト: ★★★★☆(エミリー・ブラウニングさんに)
メッセージ性 : ★★★★☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆
cc/寝ているだけでいい
挑発し、誘惑し、破滅させる——