何度目かの鑑賞。
冒頭の音楽の入りで、なぜか泣きそうになった。久石譲さんはやはり天才だ。美しすぎる夢中飛行と、少年の夢。
要所は勿論それ以外でも、なぜかわからないが涙が込み上げてくる所があった。
賛否あると思う。でも、この映画が「美しい飛行機を作りたい」という台詞を利用して戦争責任の追及から逃れようとしている、なんていう薄い批判だけはやめて頂きたい。
そういう映画ではない。
だけど、幸せ。
この歌詞に、菜穂子が重なる。
引退作品とは思えないくらい、…いや、引退作品だからか、たくさんの夢と、希望と、まっさらな未来が詰まっているように感じた。
どのような心の人が、こんな作品を生み出すのだろう。
もののけ姫のキャッチが「生きろ。」
風立ちぬのキャッチが「生きねば。」
ここに、時代とジブリの映画観の変遷を感じる。
2021.4本目