あじむ

愛、アムールのあじむのレビュー・感想・評価

愛、アムール(2012年製作の映画)
4.0
ミヒャエルハネケ監督作品を観たくて。

特徴のある撮り方で、ワンカットがすごく長い。それに加えてほとんど音楽がないので、二人の演技がより浮き彫りになり、心にずっしりと響くように感じました。

映画のなかでは夫婦の若い頃を描くことは無いのに、まるで何十年も連れ添った夫婦のように感じさせられ、気がついたら既に引き込まれています。


もともと気が強く、しっかりとした性格の持ち主である妻のアンヌが病によって半身が動かなくなる。病人扱いされるのを嫌い、必死で抗うも自分を失っていく姿。そしてその姿に悩みながらも世話をする夫。観ていて心が痛かった……


そして有名な鳩のシーンとラスト。実に深いものを感じさせられました。インタビューで、ある記者がこのシーンの意味を聞いたら、監督は「この映画を観た人それぞれで感じて考えてほしい。」と、意味を教えてはくれませんでした。自分のなかでは納得のいく答えはまだ出ませんが、色々な人と語り合いたいと強く感じさせる作品だと思います。