愛、アムールの作品情報・感想・評価・動画配信

愛、アムール2012年製作の映画)

Amour

上映日:2013年03月09日

製作国:

上映時間:127分

ジャンル:

3.9

「愛、アムール」に投稿された感想・評価

NYoLo

NYoLoの感想・評価

4.5
涙なしには。
でもその涙の意味は?
自分でもわからない。

TSUTAYA耐久レース 完走。ラストは初ハネケ監督、クリップしていたこちらを。

人生折り返しを過ぎたと実感している身としては他人事ではない。右後方でゲームに興じる旦那をどこかで意識しながら一気にラストまで鑑賞しました。

そしてずっしりと心に重石を抱えたような気持ちで、ひとり、晩ご飯の買い物に出かけたのでした。

これは愛だけど、愛ってこれなの?
なんだか泣けてきた。
悲しい訳じゃないんだよ。
わたしでもジョルジュと同じ気持ちになると思うから。くだした決断も、褒められないけどこれしかないと思ったし。
長い人生を、これくらいわがまま聞いてくれる相手と過ごせたということは、とーーーーっても幸せなことだと思う。

でもわたしがアンナなら、旦那をこんな風に縛りたくない。とっとと病院なりホームなり入れて、たまに会いにきてくれたらそれで良い。それくらい、元気なときに楽しんだから、と、そう言いたい。

なんかこう、死に様を考えさせられる映画だった。この映画のことを、酒の席で話題にしないでね。多分泣くからww



この空気感を出せるってすごい。ハネケ作品、追っていこう!(ファニーゲームUSA以外)
eriiko

eriikoの感想・評価

3.3
最後息を呑んでしまった…。とてもリアルだった。アメリカでは絶対作れない映画な気がする。
BoltsFreak

BoltsFreakの感想・評価

3.1
この手の作品を観たことがなかったので終始こうなる前に何とかしたいという想いで観てしまった。
実はハネケ作品を観るのは本作が初めて。いかにもパルムドール作なこの生真面目さは、どうしても退屈なだけで終わってしまいがちである。また、「老老介護」は日本でも社会問題になっているものだが、どうもこの種のテーマには過度な既視感を覚えてしまい、目新しさは感じない。うーん。
ふふい

ふふいの感想・評価

4.7


観る価値のある映像。登場人物たちの息遣いがそのまま聴こえてくる素晴らしい映画。
ミヒャエルハネケ監督の長回しや、動きのある対象ではなくそれを見ている人、待っている人を写し続ける手法が見事にマッチしてとてつもない世界観を産んでいる。



自分も老体なのに、アンヌとの約束を守り続けるジョルジュを見て、この2人にとってお互いは歯磨きのように不可欠な存在なんだなと思わされる。
若いカップルの言う"この人がいないと生きていけない"は別の人のことが考えられないくらい好き、くらいの意味だろうけど、この2人にとっては食事、歯磨き、睡眠のように、文字通りそれのない生活が想像できない(生きていけないから)という存在なんだろうな。介護のシーンを通してももちろんだけど、アンヌの病気が発覚する前のたった数分のコンサートと朝食のシーンでこの夫婦の絆を表現するハネケ監督が見事。


自分の好きなように体を動かせないアンヌの屈辱が少しずつ大きくなり、また意識が少しずつ遠くなり、ジョルジュの考える"アンヌのため"も少しずつ変わっていく。この、少しずつの描写が非常に丁寧。丁寧だけどひとつひとつのシーンにたくさんの感情が乗っていて退屈しない。そしてこの丁寧さによって初めてバチッときまるオープニングとエンディングにあっぱれの一言です。


途中でやって来て、母親に会いたい、鍵をかけるなんてと正論をかざすエヴァは自分で介護をしていないから言えるんだよ。もはや愛と正論だけじゃ解決できないところにアンヌはいるから。






以下、ハネケ監督のハッピーエンドのネタバレあり






同一人物としてではないですが、ハネケ監督のハッピーエンドにもジョルジュという名前のおじいさんが出てきて、妻を枕で窒息死させたことを告白するシーンがあり、同じ俳優さんが演じています。愛、アムールを観たあとだったらまた別の見方ができて楽しそう。
YukiHomma

YukiHommaの感想・評価

5.0
いい意味で映画っぽくない。
ただただ老夫婦の介護生活を見ることになるんだけど綺麗事が無いというか美化されてないのが良かった。
主役の2人はまず本当の夫婦?ってなるぐらいリアル。夫婦の過去が見えてくる自然で素晴らしい演技。

映画冒頭のシーンが時系列的には最後になってる構造だから結末を分かった上で見ていくことになる。この映画を見終わった時にどれほどその演出が効果的だったかということが分かる。

音楽家の夫婦が主役の映画なのに音楽は劇中で誰かが弾いている音楽しか流れない。
泣ける曲が流れるより、曲が流れない、ということがこんなにも悲しくさせる。それによって引き立つ食器同士があたる音、息などの生活音がなんとも切ない。
なんだこの辛い映画は…というのが正直な感想。
127分、胸が締め付けられる思いしか感じず。

終活問題に老老介護の問題と、答えを出すことが不可能な問題に正面から向き合った作品。
大切なのはいつか自分もこういう日が来ると自覚し、医療と介護が一体となって対応すること。
何が幸せな死かは個人差があるだろうが、常に周りの人間のことも考えなくてはいけない。

そういう意味では進んではいけない方向に進んでしまった夫婦を見せられた感じである。

これを究極の「Amour(愛)」と解釈することは、今の自分には難しかった。

イザベル・ユペールがいいアクセントだったことは確かかな。
労力のありったけを注いで観ると、悲しくて悲しくてたまらなくなりそうだったからちょっと抜きながら、ご飯食べたりお酒飲んだりしながら観たんだけど、あ…終わっちゃった…ってなった

私は、最期まで愛を持って支え合えるパートナーといつか出会えると信じているし、そういう人生を送りたいと心から思っている
両親を見ていてそう思った

でも、そういう人だからこそ、愛しているからこそ、居なくなれば悲しい
変わっていくパートナーを見ていられなくなると思う

でも、もしそうなっても最期まで一緒にいると腹を括ることが、「本当のパートナーになる」ということなのだと思う

私は、悲しいことからは目を背けたくなるから、私の死をもって誰かを悲しませることになるならなるべく一人で生きていこうかな、と思うこともあるけれど、両親が私の理想だから、私も両親みたいになりたいのです
正直、退屈に感じてしまった。人生経験が足りないのかもしれない
ただ人生で初めて、映画の中の人物に本気で苛立った、2人目の介護士
ekn

eknの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

隠喩としての水、鳩、ドア、花は効果的ではあるが、あからさま過ぎて謎解き感覚で観てしまった。流行りの“考察”的な。定点ばかりのカメラは老夫婦の日常を描く“静謐な”映像と言うべきなのだろうけど、身体的な制限を追体験するような窮屈さも感じたり。
ラストの娘が居間の椅子に座るショットは、車椅子に座った妻の視点に思えた。首だけを動かすようなパン。
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