もうずいぶん以前の報道ではあるものの、この映画を振り返るたびに、日本の老夫婦が焼却炉に入り自死したニュースを、抱き合わせるように僕は思い出すことになる。妻の介護に限界を感じた夫の遺書の始まりは、「今…
>>続きを読むおおぅ…
あまりにも残酷で
そしてリアル過ぎて
直視するのが辛かった…
でもこれが誰にでも平等にやってくる老いと別れ
いつかの為に知識と覚悟は必要なのか。
こういった作品を今まで観てきて…
半身麻痺になった妻を夫が介護する話。
老老介護をテーマとした作品は以前にギャスパー・ノエの『VORTEX』を観たが、VORTEXは死へ向かう姿を淡々と記録していた印象で、本作は夫婦の愛を主軸にしたも…
出来なかったことが出来るようになる喜びと出来ていたことが出来なくなる苦しみという感情の起伏はまるで異なる
それはあまりにも強力で、前者で会得した生きる希望を後者は残さず全て奪ってしまうんだなと
…
食事はおろか水分補給にすら儘ならなくなり、口内に含んだ水を幾度も漏らしてしまう妻。めげずに献身的な態度を守っていた夫が、思わず理性に先んじ身体が動いてしまい、妻の頬に平手を打つ。
幼年期の想い出を感…
ハネケ作品ではおなじみの、冷たさすら感じる俯瞰のショット。思わず身構えるが、拍子抜けしてしまうくらい直球に、画面はパリのアパートでの老夫婦の暮らしを淡々と捉えている。
裕福なリタイア後の高齢者。もと…