吉島崇光

地獄でなぜ悪いの吉島崇光のレビュー・感想・評価

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)
4.1
個人として、園子温監督とは相性が本当に悪かった。

「冷たい熱帯魚」や「愛のむきだし」、「愛なき森で叫べ」と、映画で描きたいものが一切伝わらず…。

しかし「地獄でなぜ悪い」によって、園子温監督の作家魂がド直球で伝わり、今までの印象が大きく変わった。

映画作りとは、誰もが文字通り「死ぬ気」で生み出し、演じ、完成させること。

スタンディングオベーションの1シーン通り、制作関係者全員が称賛されるべきもの。

とは言うものの、作品の完成度が低いと「映画じゃない」と一蹴りされる。

そんな「地獄」のような世界こそ、映画というものなんだろう。

だったら、地獄でなぜ悪いんだ。
吉島崇光

吉島崇光