音楽が佐村河内守、つまりは新垣隆だろうと思われる。鑑賞時にゴーストライター問題は明らかになっていなかったが、作品HPに掲げられた壮絶な来歴に比して、ずいぶんと聴きやすい劇伴だなと思った記憶がある。それが新垣隆の個性なのかもしれない。
作曲者が佐村河内守の皮を被った新垣隆であるように、この映画自体も、普通に見たら、ファンタジーの皮を被ったホラーだ。ただ、それで喜ぶ人っているのかな?という疑問がある。稲垣吾郎も広末涼子も、本当にそういう人に見えてしまう怖さを持った俳優だから、キャスティングも完璧なはずなんだが…。
これはどっちのジャンルなんだ?というサスペンスで持っている映画。ただ、中途半端だった。