たまご

チェリーについてのたまごのネタバレレビュー・内容・結末

チェリーについて(2012年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

偏見を持って見られがちな業界だけれども、覚悟を決め、誇りを抱いてその道を歩んで行く女性達の信念や強さが伝わる。"Cherry"としての自分が居場所となっていくのだ。男性優位な世界であると勝手に想像していたが、ポルノスター以外にも多くの女性が活躍している業界なんですね。

しかし、脚本の弱さを感じる。まず、設定が平凡すぎな印象。酒依存母とDV父、この家庭環境から抜け出そうとするわけだが、非常にありきたり。
そして何より、マーガレット(ヘザー・グラハム)との関係性。マーガレットは長年連れ添った恋人との関係が崩れ始め、最初からアンジェリーナを意識していた。2人が親密になるのは明白なシナリオなのに、ラスト数分での回収は雑では?文脈が弱く、アンジェリーナはただ成り行きでマーガレットとキスしたように見えてしまった(そもそもアンジェリーナは女性も好きなのだろうか?そこすらも曖昧)。
モヤモヤが残るラスト10分だった。
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