ちゃじるし

マーガレットのちゃじるしのレビュー・感想・評価

マーガレット(2011年製作の映画)
2.5
軽はずみな行動によって、女性ひとりが死亡する交通事故を招いてしまった女子高生。死亡した女性の不注意として片付けられたこの出来事を通し、不安定に揺れ動く彼女の日々を描く。タイトルは、19世紀の詩人ホプキンスの『春と秋 ある幼子に』の一節「マーガレットよ、なぜ嘆く?」から。この詩は、木の葉が落ちるのを人が死んだかのように悲しむ純粋な感覚を、人はやがて失うものだ~といった内容であり、本作でもそのような展開となる。彼女の場合、自責の念を振り払うべく、自分を正当化していく過程で自分を見失い、挙句の果てには中絶する。自己正義すら実現できず、挫折しまくった彼女であるが、最後に流した涙は、成長へとつながっているはずだ。
ちゃじるし

ちゃじるし