福福吉吉

HK 変態仮面の福福吉吉のレビュー・感想・評価

HK 変態仮面(2013年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
高校生の色丞狂介(鈴木亮平)はある日、人質事件に遭遇して正義感から助け出そうとする際に、誤って女性のパンティを被ってしまう。すると両親から受け継いだ変態の血が覚醒し、変態仮面に変身する。超人的な力で事件を解決する変態仮面だったが、転校生・大金玉男(ムロツヨシ)が現れて狂介の高校を支配しようとする。

◆感想◆
内気で弱い高校生が女性のパンティを被って変態仮面になって悪と戦う変態ヒーローの姿を描いた作品であり、このあり得ない設定を最後まで俳優たちが真剣に面白おかしく演じきっていることで超一流のB級映画となっています。

主人公の色丞狂介役の鈴木亮平が内気でなよなよした演技から変態仮面になったときの気合の入った演技へと移り変わる姿がとても面白く、他作品の姿からは想像できない姿となっています。最初のうちは少し違和感があったのですが、観ているうちにしっかり狂介として観ることができるようになりました。また、変態仮面になったときの肉体の逞しさも素晴らしいです。

そして、狂介が恋する転校生の姫野愛子(清水富美加)は変態仮面に助けられたことをきっかけに変態仮面に憧れるようになる少し変わった女の子です。彼女の存在がストーリーを大きく左右していき、狂介の行動の源となっていました。

本作の敵である大金玉男はとにかく気持ち悪さとふざけた感じが売りのキャラクターになっていて、悪ふざけしているムロツヨシさんが楽しそうで何よりです。

ストーリーのテンポは良く、次々と平常時の狂介のシーンと変態仮面のシーンが交互にやってくるので、本作独特の雰囲気が嫌いでなければ、飽きることなく最後まで観ることができると思います。良くも悪くもこの荒唐無稽過ぎるストーリー、ビジュアルに合うか否かが全てだと思います。

評価が真っ二つに分かれる作品だと思いますが、私は面白かったです。所々にスパイダーマンを思わせるシーンがあるのですが、これはセーフなんだろうか?許してあげてください。

鑑賞日:2024年1月13日
鑑賞方法:CS 日本映画専門チャンネル
(録画日:2023年2月7日)
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