寺門真吾

真夏の方程式の寺門真吾のレビュー・感想・評価

真夏の方程式(2013年製作の映画)
4.3
【ほぼ自分用の日記みたいな内容です!】
すごく好きな映画でした!
ライムスター宇多丸さんのラジオでのご意見も聞いてとても共感できる部分があったので少し被ったり、完全に引っ張られてる可能性もありますが!率直な感想ですが、

細かいカメラワークや演出方法は全くわかりませんが映像に関してですが、
個人的な好みとして、自然から四季が感じられる映画がとても好きで、今回田舎の自然の空気の中でのワクワク感とそこであの偏屈な湯川先生が少し汗を滲ませながら、夏休みの象徴と自分が勝手に思っている子供との作る時間がすごく新鮮でそれが随所で感じられて映像だけでもとても楽しめました!

福山雅治さんですが
「真夏の方程式」と同じく東野圭吾さんガリレオシリーズの直木賞作品「容疑者Xの献身」の映画の時、
ここはライムスター宇多丸さんも同じようなことを仰られてたと思うのですが、映画全体の重厚感と堤真一さんと松雪泰子さんが作る空気感と比べると、福山雅治さん演じる湯川学が、良いとか悪いとかじゃなく、すごくポップに見えてしまうというか、アニメの実写化感?的な、うまく合っていないかな…、と感じていましたが
今回「真夏の方程式」は顔は作らず発せられる台詞の重みがあって「容疑者Xの献身」から比べると、何様だよ的なことを言ってしまうと、演技の深みが出てきたのかな、と感じました!
因みに個人的な体験なんですが
自分はお仕事としてコントをやることがあり、演技の書籍などから色々学んだりするので、なまじ台詞の重みみたいなこともただ知識としてだけ知ってたりするのですが、よく、映画を観てその役者さんと同じ台詞を鏡の前でやったりするのですが、「連合艦隊司令長官山本五十六」の山本五十六役の役所広司さんの台詞で好きなシーンがあり、同じように顔の作り方をして言ってみても、自分の場合もちろん当然ですが、軽い感じになります。そこにはもちろん、そもそもの顔面の作りや体型、声の質、役に合った年齢もあるとは思うのですが、恐らく
人生経験や、演技の経験、修行、鍛錬が関わってくるとこなんだろうなと感じました。そう考えると、今回福山雅治さんは、「容疑者Xの献身」以降、大河ドラマの「龍馬伝」や是枝裕和監督との作品作りを通してかなり演技に深みが出たのかな、と感じました。

他にも今回の好きな点は沢山ありましたが、とにかく好きな映画でとても楽しかったです!何度も観てます!
寺門真吾

寺門真吾