集団ではなく、個として圧倒的な力を持つ敵が出てくる物語が私は好きなのかもしれないと思った。
今回のラスボスは過去シリーズでも強敵として登場したカーン。過去シリーズを観ていないからその辺りの感慨はあまりない。
序盤から中盤にかけては、悪役のカーンの思惑が分からず、ストーリーに緊迫感をもたらしていた。
あとから調べて分かったが、過去作品の「カーンの逆襲」へのオマージュがとてもうまい。放射能汚染されたエンジンルームに単身突入する場面なんかが特に。過去作ではスポック、今作だとカークが一度命を落としている。
またスポックが老スポックにカーンの情報（カーンの逆襲での）を聞き出す禁じ手を取るシーンも印象的。
前作同様、過去作に最大限の敬意を払いつつ、新規のファンも楽しめる作りになっている。アメリカ旅行の飛行機で行き帰りで2回観た思い出の映画。
