とてもシリアスで重たいテーマ。
最期もいっぽんを責めてどうなるわけでもない。
口だけならなんとでも言えるのだ。しかしそんな偽善は何の役にも立たない。
無力なのも無関心なのも無責任なのもいつだってわたしたちであり、騒ぐだけ騒いで責めるだけ責めたらあとは知らん顔。
結局は他人事なのである。
社会の問題であるはずなのに、無関係であると突き放し、見て見ぬ振りしてやり過ごしているだけなのだ。
綺麗事で済ませてはいけないこと、他人事で済ませてはいけないこと、理想ではなく現実を見なくては問題は見えてこないし解決には至らない。
いい映画だとは思うけど、きれいに描きすぎかな。
特にミナミを退治しようと思ったってとこ。
彼の場合は本当にそうだったのかも知れないけど、障害者にだって性欲はある。それを性欲と認識してはいないかも知れないけど。
だからといって何をしても許されるということにはならないし、してはならない。
このシーン(テーマ)を扱うのなら、もっと丁寧に描くべきだった。