イチロー51

共喰いのイチロー51のレビュー・感想・評価

共喰い(2013年製作の映画)
2.5
田中慎弥の小説を、青山真治監督が映画化。
山口県下関市を舞台に、高校生の主人公、暴力的な性癖を持父親、その愛人らが繰り広げるひと夏の出来事を描き出す。
主演に菅田将暉。共演に木下美咲、光石研、田中裕子。

粗暴な性癖をもつ父親を嫌っていた息子(菅田将暉)は、自分も父と同じ血を受け継いでいるのではと恐れながら生きる様を菅田将暉は見事に演じている。
母親役の田中裕子は、演技が自然でとても良かった。
終盤での天皇の戦争責任を問う場面が有るが、この映画には必要なのだろうか???
子供は親を選べないので、とても悲しい内容で、実に重くて暗い作品になっています。
傑作なのか凡作なのかは人それぞれですね。