けんたろー

狂武蔵のけんたろーのネタバレレビュー・内容・結末

狂武蔵(2020年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

一度倒したはずの侍は普通にまた出てくるし、死体は消えるし、切られた侍はカメラのフレーム外へフラフラと歩いていって倒れた音だけ聞こえる

これだけバッサバサ切ってるのに死体は溜まっていかない……
やられ役の侍達は殺られたらまた復活して拓さんに切りかかりに行っているのがモロバレ。それでかなり白けてしまった。
アクション映画に限らず、死はきちんと描かないといけないと思う。

その他にも
・血がつくべき場所についてない
・明らかに切られてないのに切られた音がする
・自ら切られに行ってる侍多数
・殺陣?や技?が素人目線だとどうしてもワンパターンのように見えてしまう
・ロケーションがなかなか変わらない(撮影場所の限界?)
・1部、取ってつけたような雑な音楽のつけ方
など。

多分ワンカット、ゆえに生じてしまった、どうしようもない問題が観てる側としては気になってしまった。

最後の最後に追加撮影のカット割りがされているアクションがついてくるのだけれど、そっちは凄まじくてRE:BORNを観てるようだった。ここはマジでカッコいい!
カランビットナイフ日本刀くそかっこいい!!!!(このクオリティで全編観たかった…)しかもここ、RE:BORNよりアクションの流れが観やすく感じた。カット割がとても上手い。


これを観て、やっぱりある程度のカット割りは必要不可欠と思ったし、面白いワンカットアクションを作るなら予算が足りないのではないかと感じた。

しかし坂口拓さんやカメラマン、スタントマンを含めた全てのスタッフさんは本当によくこんな無理難題に挑戦し、よくやり遂げたなと思う。普通はこんな事出来ない。尊敬です。拍手を送りたい!
拓さんの戦いが進むにつれ極まっていく表情も本当によかった。それに剣さばきも後半にいくにつれて早くなるのも凄いとしかいいようがない。
あと時折漏らす拓さんの独り言もいい!
「何人いんだよ」とか「疲れた」とか素が出てでいい

あと途中で水を補給する場面があるけど(たぶん予め武蔵が用意したものだと思う)、それが何回も繰り返されるから、
例えば、そのうち一回でも置いた位置に水がなくて、どこかに水分がないかを 探したりする場面を付け加えたらサスペンス的にも盛り上がるのではと思った。

消える死体、復活する敵、変わらないロケーションを改善するだけで、もっともっと面白くなったと思う。

山崎賢人さんはもう少し活躍して欲しかった。
せっかくキングダムでソードアクションを披露してたのに…

かなり期待してたので少なくないガッカリを味わいました
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