Maychang

メイジーの瞳のMaychangのレビュー・感想・評価

メイジーの瞳(2012年製作の映画)
4.0
家族のあり方や血のつながりを考えさせられる作品です。
ワーカホリックで喧嘩ばかりしている両親の元で育てられ、離婚後には10日ごとに父母両家を行ったり来たり。
親がいつも言うI love youという言葉もハグも嬉しいし愛を感じられるけれど、一番一緒にいてほしい時には、多忙で側にいてくれない。
そしてそれぞれの再婚相手、継父や継母となるリンカーンとマーゴは、血のつながりはないけれども、ただ一緒に話したりお迎えに来てくれたり生活を共にしてくれる。彼らには「子どもは一人きりにしてはいけない」という保護者としての責任感がきちんとある。それをメイジーは感覚的に多分わかっていました。

6歳メイジーを演じるオナタ・アプリールちゃんの切ないくらいの可愛さに、胸が締め付けられそうになります。
みんなメイジーのことが大好きだし、メイジーもみんなが大好き。
愛しているというのは簡単だけれど、その愛を理由に親同士が喧嘩したり奪い合うのなんて子どもには辛すぎますよね。

6歳という大切な時期に、寂しい思いをさせずにただそばにいてあげること、安心できる場所をつくることがどれだけ大切なのかと実感する映画でした。
愛情はあるけれど繊細で不器用な母を演じるジュリアンムーアの演技は流石でした!
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