電気羊

ペーパーボーイ 真夏の引力の電気羊のレビュー・感想・評価

3.6
なかなかの胸糞映画。
「ペーパーボーイ」とは、新聞記者を意味する。
主演は。新聞記者の兄(マシュー・マコノヒー)とその弟(ザック・エフロン)、そして保安官殺しの冤罪により刑務所に収容されている殺人鬼に求愛をしている変な女(ニコール・キッドマン)。

とある街で起きた保安官殺しの取材をするうちに、新聞記者は証言や証拠の無さから冤罪の可能性を嗅ぎ取る。
殺人鬼に惚れていると言う変な女の協力を得て、殺人鬼への取材に成功し、新しい証言も得る。

新聞記者の弟は、変な女だけれど美人なニコール・キッドマンに惚れるが、年下の少年だと言うことで男として相手にしてもらえない。

新聞記者は共同記者の記事により、殺人鬼の冤罪を晴らし、刑務所から自由の身にさせる。
だが、殺人鬼が冤罪を着せられる原因となっていたのは、街の識者たちが粗野な男を野放しにしていれば、いずれ殺人を起こす可能性が高いので、冤罪によりあらかじめ刑務所に閉じ込めておこうと言う政治的な判決だったのだ。

案の定、自由になった男は、変な女を人の来ない沼地へ連れ去ってしまう。
弟は兄とともに変な女の救出へ向かう。
だが、変な女は既にり、男によりセックスと暴力の果てに殺されてしまっていた。しかも、新聞記者の兄も男により刃物で殺傷される。

弟は、男のから逃げ出し、男が不在の間に、兄と変な女の死体をボートに乗せ街へと生還するのだった。

結局、二人を殺した男は殺人鬼として死刑になる。そして弟はトラウマから抜け出せず、恋愛できない人間となってしまったのだ。

冤罪はいかん。だが周囲に迷惑をかけ続ける問題者や性犯罪者等については、もっと法律で厳しく処罰する必要がある。
だからストーカー殺人はなくならない。被害者が殺されてからようやく加害者が裁かれるとか、法の不備すぎるだろう。
遺族の悲しみと犯人への憎悪は決して消えることはない。
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