Ryan

ペーパーボーイ 真夏の引力のRyanのレビュー・感想・評価

3.3
駄作と呼ばれながらパルムドールを争った稀な作品



ストーリー
大学を追放され、惰性で父親の会社を手伝う青年。そんな折、新聞記者の兄がある殺人事件の死刑判決に疑念を抱いて取材を始める。彼も手伝うことにするが、その過程で出会った死刑囚の婚約者の女性に恋をしてしまう。


主演 ザック・エフロン
監督 リー・ダニエルズ



非常に難しい。
映画的に言うと下手。
これでもかってくらい勿体無い演出ばかり
しかし、キャストの演技はヤバい。特にニコールキッドマン。彼女のもたらす演技が新鮮さと怖さをもたらせてくれる。

ストーリーは悪くはないが野暮ったく、監督の手腕がないにも関わらず難しい事をしようとして失敗している。そのため序盤は誰が誰かわからず、中盤までこの映画の描きたいことがまったく見えなかった。
そんな中、主演のザックエフロンを差し置いて強烈なインパクトを残していくニコールキッドマンとマシューマコノヒー。この2人がいなかったら見れたものではなかっただろう。
全体的に陰湿で陰鬱。特に終盤は違った意味のヒヤヒヤ。
終わり方は悪くない。
しかし、序盤から中盤にかけての不要なナレーションや見せ方があまりにも素人でそれを払拭する事は叶わなかった。
 
主演はザックエフロンだが、本当はニコールキッドマンとマシューマコノヒー。
ザックはかなり2人に食われている。
そして、20歳という役柄もありそれで良いのだろうが物足りない。
マシューマコノヒーはとにかくヤバすぎて彼の登場は海賊でありSFでありシュール。様々な要素を持っていく。
そこにニコールキッドマンの演技が合わさり終盤の展開は怖かった。

思ったより面白かったが、めちゃくちゃ好みが難しいだけにあまりおススメはしにくい。
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