ぼるびっと

ペーパーボーイ 真夏の引力のぼるびっとのレビュー・感想・評価

3.4
根がピュアな青年が、一夏を捧げた地元のド田舎で、魂ごとフルボッコにあうという、成長促進を装った鬱映画です。アメリカの田舎こえ~シリーズです!

とにかくアメリカの田舎のじめじめ感が終始まとわりつく雰囲気にやられ、登場するアメリカの田舎もんさん達の灰汁の強さにやられ、悪夢のような唐突な流れにやられ…

深夜バスで全く寝付けず徹夜して体がガタガタで早朝に目的地についた時の感覚を味わえるありがたくない引力は確かに圧巻。

この映画、突然誰も期待してない事実やら展開がどどんとあらわれるので、かなり嫌な気分になりました。

主人公のお兄さん(マシューマコノヒー)のあれやこれもさることながら、男性運があまりに悲惨な電波女を演じたニコール・キッドマンの根っから感と、アメリカの田舎の荒くれクズ代表を演じきったキューザックは、見事に私の中で、暫くみたくない役者認定に…役者魂って時にありがたくないもんですね。