このレビューはネタバレを含みます
サムライミ監督が絶賛したっていう謳い文句に興味をそそられて鑑賞しました。
見ている途中で、なんだかジャパニーズホラーっぽいなぁと感じたものの、でもジャパニーズホラーほど怖さの演出をスマートに出来てないというか結構ワンパターンだし怖さを煽るには引っ張りが足りないし、正直言って全然怖くなかったです。
ラスト、まんまリングですね。
サムライミ監督はこの映画のどこをそんなに気に入ったんだろう…。
まったく怖くないジャパニーズホラー風サスペンスとでもいいましょうか…。
恐怖演出より、ドイツの学生事情のほうがよっぽど怖かったです。真面目なわたしにはまるであんなのスラム街です。
最悪なのが、登場人物全員に感情移入できず魅力がなさすぎるというところ。
100歩譲っても、ヒロインが冒頭からドラッグやってワルな男とベッドインてどうなの?
もうその時点でヒロインの資格は失ったも同然です。
誰にも心動かされることなく、怖くもなく、嫌な奴らがワンパターンに死んでった映画でした。
事実が二転三転するところはおもしろいけど、良い二転三転の仕方じゃなかったし、性悪女が自業自得で殺されて怨霊化するっていうのも胸糞悪いです。
ドイツホラーといえば「バーニングムーン」がものすごく印象深いのですが、こういうタイプのホラーもあるのだと新鮮な気持ちで観れたのは良かったです。
ところでなんでヒロインのお父さんまで殺されたんだろう。性悪女の悪霊だからか見境なく?それにしては警部をノーマークだし、わかりません…。
ヒロインが性悪女の死体を見つければいいのよ!っていう結論に至ったわけもわかりませんでした。
余談ですが、いじめっ子グループにいるけど自分はエグいことせずに、止めませんがわたしは良識ありますよ〜って肥溜めの中で善良な顔してる奴ってムカつくなぁと思いました。