シロー

バスターズのシローのレビュー・感想・評価

バスターズ(2010年製作の映画)
3.1
ジョックスにいじめられるナードたちの復讐の話だが、早々にグロ要素を期待してしまうとおそらく外れてしまうので注意が必要です。
まず序盤のいじめられるシーンではあまりにも不快で、確かにそんなやつぶっ殺してしまえ!と思ってしまいたくなるのだが、この作品ではただスカッとするために命を奪うのではなく、自らの行いに対して痛みをもって反省することを求めている。取り返しのつかない傷を負うことによって、せめてもの贖罪の気持ちを感じさせたかったのだろう。それはある意味では殺してしまうよりも残酷かもしれない。B級感はあるものの単なる娯楽ではない意味深さがよく表れた作品だった。

描写も痛々しくはあるがそれほどリアルでもないので苦手な方でもなんとか見れそうなレベル。それよりも彼らが命を懸けてやりたかったことに注目してもらいたい。
意外な良作でした。
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