16年29本目は邦題でB級エロチックムービーかと思って観たら原題的にも家族感の信頼関係とかを映す真面目ドラマだった〜。
よこしまな考えで借りちゃってなんだか申し訳無い感じ。
チャットで釣られた美少女をアダルティックに映すのではなくて、釣られた少女とその家族の信頼関係の崩壊を現実風に映していた。
主人公14歳がチャットで知り合った16歳のイケメンが実は35歳ヤリモク中年だったんだけど、ずっとチャットしてた仲だし背伸びしたい年頃だしってことで甘い言葉に簡単に誘われホイホイモーテルに連れ込まれちゃって一発かまされるわけですが、それを知った友人や家族は主人公を心配して警察に通報したり強い怒りを覚えたりするのに対し、主人公は「私を愛してると言った！私は彼女よ！何をそんなに騒ぐの！騒いだおまえらのせいで私と彼は引き離されてしまった！」と被害者意識ゼロでだれも信じられなくなっちゃう。純粋に心配してくれる友人、おれが犯人を絶対見つけ出して殺してやる！とヒステリックに走るパパ、犯人探しよりも娘のメンタルケアに務めるママ（犯人探しはFBIがやってくれてるからね）。
この中やとママが一番マトモなんだけど、無知な娘の気持ちも、娘を案ずるあまり狂っていくパパの気持ちもわかるからわたしには簡単に批判できない、、。一番クズなのが犯人ということしかはっきりとは言えないんですよ。
犯人も35歳中年ですが、（たぶん）そこそこな見た目でそこそこなら印象だったから釣られちゃったんでしょうね。（いやそれでもめっちゃきもいけど）
ここで生理的に無理なハゲデブみたいなのがきたらこんな事件は起きなかったのかも。でも、そんな清潔感のある？見た目には悪くない一般男性が犯人になりうる可能性がある世の中。いまどき見た目や第一印象ではその人が悪者かどうかなんてわかりません。その恐ろしさがエンドロールに映されています。
あまり波のない落ち着いた映画ではありますが最後の最後にそうくるか、と感じました。
エンドロール前のヲチが一番言いたかったことなんでしょうけど、ちょっと弱いかな。
レイプものだと「ザ･レイプ 欲望の報酬」も事実に目を向けた面白い作品でしたけどこっちはより陰鬱という印象。
