フッヂマン

その男、国家機密につきのフッヂマンのネタバレレビュー・内容・結末

その男、国家機密につき(2010年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ヒトラーが死んでいなかった!?モキュメンタリーという、ドキュメンタリー風の作りでフィクションを作るという、テーマにあった緊張感のある作品、だったが、それを知らずに見てもこりゃないでしょ、というような典型的な展開で冷めてしまった。
嘘を見破る技術を掴んだ犯罪心理学者が、ヒトラーについて語る人たちの嘘を見抜き、インタビューを重ねることで他人になりすましてアメリカに亡命してきたであろうこと、うまいこと政治家を取り込んで影で動かしてきたことが判明する。が、例によって謎の組織に追われ、怪しい施設に浸入しカウントダウン後爆発、間一髪で逃れるというようなありがちな演出で纏めてくる。真実を知る告発者は殺され、信頼していた元CIAの裏切り、だんだんとこれは単なる雑に作ったサスペンスやん!と思うに至る。

カリスマ的な悪、ヒトラーだからこそ、こうやっていつまでも人の心を掻き立てるんですね。あの辺りの作品としては、やはりシンドラーのリストか、ライフイズビューティフルを見ればいっぱいいっぱいになります。チャップリンもおすすめ!
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