洋梨

きっと、うまくいくの洋梨のレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.5
この映画を若いうちに観れた者は幸いである。「どうせ俺なんて駄目だ」「無理に決まってる」と思い込んでいる意気地無しに「きっと、うまくいく」と背中を押す映画だから。
この映画が頻りに引き合いに出す”やりたいことをやらないまま過ごした人生”を半ば体現しつつある我が身にとっては、爆笑と大泣きを何度もさせられながら少々身にもつまされた。
韓国映画「サニー永遠の仲間たち」のように学生時代と卒業後の現在が交差しながら展開する。本作も脚本が相当練り込まれ、様々な伏線を全て回収しながら話は核心に進んでいく。
インド映画だから歌と踊りはお約束だが本作では少なめ。そこが話に集中できて良い。
終盤の落ちこぼれ学生2人が失意から再生していく件は感涙必至。ここからラストまでは珠玉の1時間。
この先俺にも再び風が吹くのだろうか。もし吹いたら今度こそ勝負に出たい。自分らしく生きるための呪文「アールイズウェル」を唱えながら。
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